2021.12.26


第48次寿越冬闘争突入集会

集 会 宣 言

 

 2021年も残すところ6日となた。国内では2020年から2021年にかけて新型コロナウイルスにより仕事を失った非正規労働者が多く出てしまった。岸田総理は10月14日に国会を解散して31日に投開票を短期間で強行して岸田新政権が誕生した。

 しかし、新型コロナウイルスの蔓延が2年間に及んでいる。春から夏にかけて感染拡大により医療機関は逼迫して入院が出来なく、自宅で亡くなった人も多く出ている。そんな中で国はオリンピック・パラリンピックの開催に半数近くが反対しているのに無観客で開催したが、開催期間中も感染者が相次ぎ、「安全・安心」とは言い難いものだった。オリ・パラ開催のために多くの野宿の仲間が排除されているのが現状だ。

 菅政権から引き継いだ岸田政権だが内閣の顔ぶれを見る限り安倍カラーが強く出ている。特に高市早苗を政調会長に据えたことにより憲法改悪に向けて動き出すことは目に見えている。これを絶対に阻止するためにも我々は声を上げていく必要がある。

 横浜でもオリ・パラの野球・ソフトボールの開催のためにそこを寝場所にしていた仲間が移動させられた。関内駅周辺や馬車道駅、横浜駅周辺でも再開発と言う名目で野宿者が寝場所の移動を余儀なくされている。日雇労働者の求人もまったくと言っていいほどない状況が続いている。職安の求人も何年も一桁という状況だ。労働センターではそれより少しましな位だ。野宿者の数も少なくはなっているとはいえ県内で今年1月の調査でも646人、横浜市でも378人という数字が記録されている。このような仲間たちは生活保護を利用するには抵抗があるし自力で頑張っている。多くの仲間がその日の食事にも事欠くのがほとんどなのだ。

 岸田政権も給付金をばらまくようだが、本当に必要としているひとにはいき渡らないのが政権のやり方だ。本当に困っている人たちに渡ってこその給付金ではないか。そんな厳しい状況下で48回目の寿越冬闘争を行うが、我々は今日、ここに集まってくれた仲間たちと共に闘いぬく。

 2022年こそ我々が安心できる暮らしを勝ち取っていこう。笑顔の春を皆で向かえていこう。

 

2021年12月25日

第48次寿越冬闘争突入集会参加者一同

 


第48次寿越冬闘争スローガン

 

黙って野垂れ死ぬな!

生きて奴らにやり返せ!

 

〇 野宿者へのコロナワクチン接種を迅速無条件に行え!

〇 新型コロナウイルス肺炎により困窮する外国人をはじめ全ての人々に十分な生活保障を!

〇 コロナでの自宅放置死を繰り返すな! 政府責任で入院できる病床を確保せよ! 公立病院統廃合阻止!

〇 オリンピックなどの国策や開発による野宿者追い出しを許すな!

〇 野宿者のアルミ缶収集を妨害する横浜市条例を廃止せよ!

川崎市など他都市における同様条例の設置にも反対しよう!

〇 生活保護費切り下げ反対! 生活を保障するに足る保護基準を設定せよ!

〇 生活場所からの追放=「住民職権消除」反対!

〇 「日雇労働者の年末年始の生活補てん」である年末福祉金制度=年末一時金の将来にわたる支給維持をかちとろう!

〇 県警OBの行政機関への配置反対!全職場で警察OB職員のゼロ化をめざそう!

〇 極悪なヘイト集団街宣への川崎市条例の適用を!相模原での条例設置を後押ししよう!

〇 福島原発大震災への国・東電の責任追及の手をゆるめるな!トリチウム汚染水の海洋放出反対!

〇 さし迫る戦争の巨大基地横須賀基地撤去! 原子力空母の母港化撤回を実現し、県内各基地反対運動と連帯しよう!

〇 埋め立てやめさせ辺野古新基地建設を阻止しよう! 先島諸島へのミサイル配備反対対!

〇 中国・北朝鮮を標的とする戦争政策=敵基地能力反対!

〇 改憲に突き進む岸田政権と対決し、1人の死者も出さない第48次寿越冬闘争を闘おう!