越冬ニュースNo.1/発行:2021年12月29日
第48次寿越冬闘争をやり抜くぞ!
野宿の仲間と繋がり、仲間の命を共同で守ろう!
野宿の仲間たち、今年も残すところあと僅かになった。今年の冬はとても寒い冬になるというが、体の調子は大丈夫か? 冬の野宿は命をかけた野宿になる。無理は禁物だ。
今年は新型コロナの影響もあり、今まで自分のことを困窮者だと思っていなかった人が、家賃の支払いにも困る人が増えている。仕事もそうだ。やる気はあるが、会社の都合で、休業になっている仲間や仕事につけない仲間が増えている。そういう意味でも厳しい時期だ。
今年は役所も12月30日までは「住居不安定者臨時相談窓口」を開設している。時間は9時30分から午後2時、場所ははまかぜ隣の「寿福祉プラザ」だ。時間に限りがあるが、ぜひ活用してほしい。
本当にしんどい仲間が路上に取り残されていないか、とても心配だ。私たちは野宿の仲間と繋がり、仲間の命を共同で守っていきたいと考えている。
年末年始はお盆と並んで、田舎に帰る時期と言われている。田舎に帰る仲間はいいが、田舎に帰らない仲間・帰れない仲間は寿で手作りの正月を過ごそう。路上に残った仲間に対しては、連日のパトロールや炊き出しでエールを送っていく。寿公園まで来てもらうようだが、炊き出しを行っているので、ぜひ顔を見せてほしい。今年も感染症対策のため、年越しそばや餅つきは行わないが、炊き出しに集まって、孤立しないようにしよう。
今年も相談活動には力を入れていく。医師・看護師・弁護士・司法書士・労働組合等の専門家の協力も得て、医療・法律・生活・労働などの部門が連携しながらよろず相談を行っていく、路上に戻せない仲間が路上に戻らないように最低生活の保証に尽力していきたい。
2022年1月4日(火)には集団生活保護申請も行う。今後の生活に不安を抱えている仲間はみんなで中区役所に相談に行こう。参加希望の仲間は1月4日(火)の午前8時に、寿公園テント前に集まってほしい。
仲間たち、冬将軍をみんなの熱き団結の力で迎え撃っていこう。「一人の野垂れ死にも許さない」これが寿越冬の最大の目標だ。みんなで支えあって、一人も欠けることなく、希望の春を呼び込んでいこう。
越冬ニュースNo.2/発行:2021年12月30日
あったかい炊き出しを食べて冬を乗り越えよう!
寒さがきびしくなってきました。このような時期の野宿は体にこたえます。
ゆっくりあたたかい部屋で体を休めたい。体調が最近よくないから心配だ。こう思っている方はいないでしょうか?
寿公園では、12月29日〜1月3日まで、医療・生活・法律・労働など、さまざまな相談を受けつけています。
ぜひ相談に来てみてください!
炊き出しの野菜の切り込み作業や、夜間のパトロールなどに参加してくれる仲間がいたら、声をかけてください。
あたたかい仲間のつながりで命を守ろう!
越冬ニュースNo.3/発行:2021年12月31日
寿越冬、それは一人一人の命と暮らしを皆で守る活動の場!!一緒に闘っていこう!
2021年も、今日が最終日だ。この一年も、コロナに振り回された一年だった。この越冬だって、昨年同様、感染症予防・仲間を守るために、マスクの着用・手洗いと消毒の徹底・人と人の感覚は開けなければならない。楽しみにしていた“餅つき“や“囲碁将棋大会“などの冬祭り行事も中止となっている。それでも我々は、今年も越冬やり抜く。厳しいからこそ、仲間が野垂れ死にすることを許すことが出来ないからだ。コロナ禍で分断されたままでは、生きていけない。諦めずに闘う以外に展望は開かれない。
第48次寿越冬は、29日の夜間パトロールから始まり、昨日からは炊き出しも開始した。昨日の炊き出しは、塩味の雑炊だった。午後3時からの配食時には300名近い仲間が列を作り、474食と限られた数だったが中にはお代わりをする仲間の姿もあった。大晦日は、初めての試みとして“チャーシューメン“を配食する。昨夜から急に寒さが厳しくなってきた。例年の年越しそばとは異なるが、腹の中から温め厳冬期を乗り越えよう。
横浜市もこの年末は、昨日の14時まで臨時の相談窓口を開けていた。40名近い仲間が、路上から「はまかぜ」や簡宿に、年末・年始の限られた期間ではあるが入居できた。にも拘らず、夜間パトロールで廻っている寿・関内・桜木町・鶴見・横浜駅の周辺には、40名を超える仲間が寒空の下で野宿しているのだ。
いよいよ明日からは、新しい年を迎える。来年こそは、良い年になることを願っている。明日は、13時から“お弁当+スープ“の配色だ。せめて顔日くらいは、仲間にも正月気分を味わってもらいたい。炊き出しが終われば、15時から正月恒例の「さすらい姉妹」の芝居が始まる。コロナ感染予防の意味から、今年も野外の寿公園での開催となる。娯楽の少ない中での、貴重な芝居だ。多くの仲間にも、是非、見て欲しい。
また公園では、「よろず相談」も受け付けている。体調が良くない、住むところがない、生活に困っている、借金をしている、給料が未払いのままになっている、などの困り事がある仲間は、問題解決のために、是非、寿公園のテント前の相談コーナーへ来てほしい。感染症対策も施しながら、医師・看護師・弁護士・司法書士・労働組合等の専門家による、医療・法律・生活・労働などの「よろず相談」を受け付けている。こちらは行政と違って、越冬期間中の昼間に行っている。緊急の場合は、夜間でも対応する。
昨夜から急に寒くなった。昨日の昼間までの暖かな気候から一変した。野宿の仲間も、体調には充分気をつけてほしい。仲間の命は、皆で守り抜こう。
最後に、越冬スローガンを確認する。
黙って野垂れ死ぬな!生きて奴らにやり返せ!